月岡温泉の歴史
かつて月岡は住む人もほとんどいない雑木林の丘でした。それが新潟県内がオイルラッシュに湧いていた1917年、掘削中の井戸から突然温泉が噴出しました。「お湯の下には石油はない」といわれ、石油会社はこの井戸を捨てました。
このお湯に目をつけた本間周三郎氏が共同浴場を作り、その隣に湯治宿が開かれたのが月岡温泉の始まりです。以来約100年の歴史を刻み、いまや新潟県を代表する温泉リゾートとして全国に名を馳せるようになりました。
新潟県月岡温泉の風景
月岡温泉の「さぎの湯伝説」って何?
月岡温泉は温泉地になる前は、全く人が住んでいませんでした。
ある秋の夕暮れ一羽のさぎが怪我をして飛べなくなっておりました。そこへお百姓さんが近づいてきました。さぎはお百姓さんの姿に気付き、片足をひきながら葦の方へ逃げていきました。お百姓さんがさぎがいた場所へいってみると不思議と温泉が沸いていました。
数日後、さぎはそのお湯につかり、とうとう重傷の怪我を治して大空へ飛び立っていきました。
これが月岡温泉の「さぎの湯伝説」です。
月岡温泉の効能と泉質
一口で言って「すばらしい」効能のある温泉であり、不老長寿、美人になれる温泉の要素を豊富に含む天下の名泉である。
【効能】
肩こり | 神経痛 | リューマチ | 婦人病 |
皮膚病 | 切り傷 | 軽度の高血圧 | 糖尿病 |
喘息 | 胃腸病 | 痔疾 | 病後の回復 |
ノイローゼ | 洗顔 | 入浴による美肌作用 |
【泉質】
含硫黄―ナトリウム―塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)、泉温:50℃ |
※この温泉は、禁忌症がありますのでその場合は控えてください。
【禁忌症】
●1.一般的禁忌症
急性疾患(特に熱のある場合)・活動性結核・悪性腫瘍・重い心臓疾患・呼吸不全・腎不全・出血性疾患・高度の貧血・
その他一般に病勢進行中の疾患・妊娠中(特に新規と末期)。
●2.泉質別禁忌症
皮膚、鼓膜の過敏な人、特に光線過敏症の人
露天風呂付客室【泉慶】
大岩露天風呂【華鳳】
新潟県と月岡温泉について
新潟県は、温泉地の数が全国で3番目に多い。 その中で湯治場だった月岡温泉が温泉リゾートに発展したのは、泉質の良さはもちろん、新幹線・高速道路の開業などインフラ整備の恩恵によるものです。 新潟県は日本のほぼ真ん中にあり、全国へ向かって陸路・空路が伸び、海に近く山や田園に囲まれた月岡温泉は、まさに都会から近い「故郷」といえるでしょう。