夜空を飛び交い、幻想的な世界を演出するホタル。その発光は、雄がメスを誘う求愛のサインと考えられており、見る人々を魅了し、和みを与えてくれます。清少納言『枕草子』をはじめ、古今集、松尾芭蕉の俳句などにも登場するように、昔から人気のある昆虫の一つで、夏の訪れを告げる代表的な生き物として知られています。
“春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 夏は、夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし・・・”―――清少納言『枕草子』
“己が火を木々に蛍や花の宿”――松尾芭蕉
しかし近年では、都市化に伴う宅地化・公害などでホタルのすむ環境が破壊され、ホタルを見ることができる場所が減っていると言われています。 |